外面

時をかける少女の外面のネタバレレビュー・内容・結末

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

眩しくて苦しい程切なくて何回観ても大好き。毎年観ますが毎回展開忘れてるから毎回キツくてウルウルしてしまう(馬鹿すぎ)。まっすぐでキラキラしていて最高すぎる。自らの機嫌によってこの作品の見え方が違うから自分の余裕を測る指標になって良い。機嫌悪いと「真琴身勝手で最低なんだこれ」と思ってしまうけど、機嫌が良かったので「真琴の自分しか見えてない視野の狭さとか恋への不器用さがリアルでこのキラキラを作る要因になってるんだな…」と思って感動できた。

こういう学生の時の夏の匂いとか学校の、この年代特有のキラキラした空気感が良すぎて。匂いとか夏の感じとか画面の向こうの私にまで届いてくるの本当になんの魔法使ってんの?って気持ち。良すぎるから尚更そこに戻れない自分の悲しさとか懐かしさとかごちゃ混ぜになってよりしんどくなってしまう。美しい作品すぎ…。
奥寺佐渡子は天才だし細田守は言わずもがな天才。声優はぎこちない感じあるけどそれもまた高校生感ある、ぎこちないけど。仲里依紗だったの全然知らなかったわ。

この世界観に奥華子をぶつけてきた大人が天才すぎるんだよな。自転車で最後に時をかける真琴を映しながら流れる変わらないもの、完璧すぎて何回観ても泣けてくる。
Twitterで「変わらないものは千昭、ガーネットは真琴目線の歌詞」という神情報を得て更に震え上がってる。マジモンの天才じゃん。2曲とも神曲すぎるし美しいけど寂しい感じするあのなんとも言えない雰囲気が出せるのは天才。もう天才。語彙…

どっち派か一生決められないけどとりあえず千昭がいなくなってしまった世界に真琴と同じかそれ以上心にポッカリ穴が開いてしまった。金ロー観て1日経ったけどずっと千昭がいないことに悲しんでる。切ない。意味わからんよな私の世界には元々いなかったのに。私も浴衣姿の話して「ごめん、それちょっと見てぇ」と言われたい…自分といることが楽しすぎて未来に帰るの遅くしてほしいし何回タイムリープしても告白してきてほしいし耳元で囁かれながら頭くしゃっとされたい…この年になると最後だしキスくらいしてくれよ❗️と思ってしまうけど、高校生なのでわざわざタイムリープしたくせにハグとも言えない抱き寄せ方をして一言囁いて頭くしゃっとすることしかできない純粋で不器用な千昭に私は完璧にやられてしまった。あとあんなチャラそうなのにタイムリープしてきた理由が「絵を見たい」という本気芸術肌なの推せすぎる。大好きだよ。現実にいて付き合って最終的に結婚するなら功介がいいです(いない)。
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