Ken

リトル・ダンサーのKenのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.1
2020年189本目。
めちゃくちゃいい映画だ……
大学生のときに誰かに勧められて見て、いい映画だなーって思ったのは覚えてるけど、久しぶりに見たら感動振りが桁違いだった。年齢の問題かな。

ビリーも素晴らしいんだけど、なによりお父さんが良すぎて仕方ない。
不器用な雰囲気なのに、めちゃくちゃ暖かい心があって、ものすごく子供たちを愛している。
あんなお父さんが決意してスト破りに参加したり、ビリーのために行動をするのは、もはや、ずるいって……
合格がわかるシーンもビリーが帰ってきて自分で封筒開けるまでみんなで待ってたりとか、愛おしすぎだろ笑


イギリスの音楽も素晴らしい。The JAMの「Town Called Malice」に合わせてビリーがタップダンス踊るシーンが好き。
そして出てくる人たちのいかにもなイギリス人感。先生とのお別れの仕方とかもお涙頂戴のベタベタではない感じとかもいいよね。


昔見たときは、ダンスが今風のキレッキレなやつじゃなくて、なんだかなーって思っちゃってた。
でもアステアとかジーンケリー作品を見まくった後に見ると、MGMリスペクトの振り付けだったのね。楽しさが全然違った。



ビリーのあの純粋さには心打たれる。
なんでバレエが好きなの?に対して、さぁ…って答えちゃう感じ。元々はそういうものだよね。

蛇足。
ダンスって最近習い事になってるけど、もともとは踊りたいから踊るんだよね。音楽もついつい歌っちゃうから歌うんだよね。

最近よく聞くけど、習うのやめたからもうやっていないんだ、ってすごく変なことなんだよね。まぁその程度の気持ちだったということ。
好きなら永遠にやめないし、ついつい気がついたらやってしまっているもの。
Ken

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