菩薩

ハズバンズの菩薩のレビュー・感想・評価

ハズバンズ(1970年製作の映画)
4.4
ハズバンズを観たざんす!

の下書きを眠らせること幾星霜…ついに我がU-NEXT童貞をこの傑作に捧げる日が来た事を心底嬉しく思う、この映画がいいねと俺が言ったから7月2日はハズバンズ記念日とす。わりかし人生ってやつのしょうもなさにぶち殺されそうになる事が多々あるし、日がな本当に申し訳ないと思いつつ映画を現実逃避の手段として利用させて貰っている身に、この超絶現実逃避映画が刺さらないわけがない。生まれたからには死ななきゃいけない現実からとか、此処ではない何処かへ・何者でもない誰かへの願望とか。何かが起きそう・誰かに会えそうな期待とか、そんな不確かな物にどうしても身を任せたくなる瞬間は誰だってあるだろうが、結局全てが手に入らないと悟った後に、その代わりと言ってはなんだが沢山のガラクタを抱え「家に帰る」事を選択する(まぁ約一名どっか行ったが…)。家に帰れば(一応)愛する妻がいて、愛すべき子供達がいて、ガレージには車もあるし、なにせ仕事がある、そうやって「映画」でしかない物語が現実へと回帰していくラストに、夏休みが終わっちまったみたいな猛烈な寂しさを感じてただただ涙した(いやまぁ約一名どっか行ったが…)。男ってのは本当に馬鹿で、いつまでも馬鹿でいたいけど、いつまでも馬鹿ではいられない。人生のどうしようもなさってやつは太刀打ちのしようがないけど、だからこそ少しだけ逃げてみるってのも必要なのでは。逃げたところで結局追いついてくるし、これだから人生は嫌いだ!!!残酷だー!!!!!
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