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「ハズバンズ」に投稿された感想・評価

はぐれ

はぐれの感想・評価

3.3
カサヴェテス版『強飯の女郎買い』。これが高座だと志ん生師匠あたりが可愛く茶目っ気たっぷりにダメンズを演じてくれるので微笑ましく聴けたりもするんだろうけど、こちらは女性に対して常に上から目線で高圧的で1ミリも可愛げがないから嫌悪感しか湧いてこないのよ。いい歳をこいて大声でつるんで通行人の妨げをする大人嫌いやわー😒

親友の葬式の酒席の勢いで浮気をしにロンドンにまで渡航をしていざことを始めようとしたら「こいつには5人の子供がいて」ってアホすぎるでしょ(笑)やるなら黙ってやる!やらないならニューヨークでそのまま飲み潰れていろよ!って言いたくなる。

出演もしていたカサヴェテスが「女は愛嬌が大事なんだよ!」ってブロンドの美女に説教をたれてたけど、いや、その言葉あんたら老害3人にそっくりそのまま送りたいわって思ってしまった😂
ラストの飛行機内での喫煙シーン🚬はもはや爆笑😂😂
今となってはなかなか共感の得られない巨匠のコンプラ的映像遺産。
knkne

knkneの感想・評価

4.3
不慮の死にショックを受けた男たちが実存を追い求め、マッチョイズムの幻想を見る。
彼らの、否人間の悪い部分こそ一番切なくて本質的だ。
自由をどれだけ必死に追い求めたとしても、揺り戻される現実がある以上虚しいだけなのかもしれない。それでも持続する苦しみがあるとしても。日々の僅かな愉悦のために人は生きるのだろう。
ら

らの感想・評価

3.6
家庭も社会的地位もしっかりある男たちの「中年の危機」。ホモソーシャルの悪い部分が凝縮されていて、ミソジニーも全開である(劇中でも「男社会がどうこう」と出てきていたので意識的ではあるのだろう)。

それでも登場人物たちが魅力的に映るのはなぜだろう?良くも悪くも優れた作家や役者たちは、どうしようもない人物を魅力的に描いて(描けて)しまう。
観々杉

観々杉の感想・評価

4.3
友人を失った三人の男の放蕩と葛藤。俗すぎる会話と遅めの話の展開によって批評家の反応は大きく分かれた。本作は契約した上映時間に合わせる為80分以上カットされている。ゲスな展開はかなり好みが分かれるが、それを受け入れたならばラストはとても心地よいものである。若さを忘れない中年のためのロマンス映画。
nicoden

nicodenの感想・評価

4.0
セリフ量とアップの多さ、そしてあやうさが滲むストーリー。
カサヴェテスらしい作品。ハリーがなかなか最低です。
ベンギャザラ最高。
yusuke0516

yusuke0516の感想・評価

3.9
好きなパリのテイラーでこの映画と同名HUSBANDSってとこがある。そこの人がこの映画からの着想をうんちゃらかんちゃら言ってたから見た。何の着想も得られへんかった

序盤、親友の葬式→お遊び球技は濱口竜介の『何食わぬ顔』の流れそのまま。
作風的にもジョン・カサヴェテスの影響を受けに受けているのはよく分かった。
ある程度大人の社会に馴染んだ男達の関係性の入り組んだ複雑さに共感し、ラストの流れなどドラマチックで映画として悪くないと思ったが、個人的にホモソ的なノリのキツさは凄まじかった。
今作で日常的に感じられた支配的なコミュニケーション。現代社会であっても、存在しないとは決して言えない。
コミカルな表現と言ってしまえばそれまでだが、笑いになる部分とならない部分の両方が確かに存在していた。
暴力性を内包した"男らしさ"は残念ながら消えていないと思う。拒絶していこうとする風潮はあるが、事実として、どこまで浸透しているのかは疑問。

[2022年 101本目]
p

pの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

・こんな目に遭ってるのに黒い服着て光り物外してビシッとして参列しなきゃいけない葬式という制度ヤバすぎる
・射手座って背が高いの?
・男性、いつまでも受け入れる側だと思ってる
・「攻撃的な女は嫌いだ」本心
・朝行きずりの女とだいきらいって言い合うの好き
・びしょ濡れになっても一緒にいたくない人

総じて、撮りたいもの撮れたね〜(おめ!)って感じの映画だった。
河

河の感想・評価

4.0
アメリカ人であり家庭もあり高給な仕事についている3人の白人中年男性、ガス、ハリー、アーチーが親友の葬式からそのまま家庭も仕事も放り出して過ごすバカンスのような3日間半の話。3人は3日目のロンドンに着いてホテルのトイレで仮眠するまで、2日以上寝ずに遊んで飲み続ける。副題は人生、死そして自由に関するコメディ。

中心にあるのは気づいたら失っていた若さ、家庭と仕事含めた今の日々にある決定的に何かが欠けているような感覚、若さを失った代わりに何も得ていないような感覚であり、それがアーチーの言う、言いたくてたまらないし重要なことなのにそれが何かわからない感覚、自分の感じていることがわからない感覚となっている。

3人とも映画の中では感情の赴くままに行動し喋るが、家庭ではそうではないことが言及される。3人だけで寝ずに過ごした最初の2日間で、家庭で抑圧してきたものが段々と表面化し発散されていくようになる。3日目の朝帰りにおいてもそれが抜けない。それがアーチーが「妻には従わない、髭も剃らないしシャワーも浴びない、個性を持ち自由であるべき」というセリフを発することに象徴されるように感じる。そして、そのまま家庭に帰ったハリーは妻と暴力沙汰になる。

ガスがナンパしたイギリス人に指摘されるように、主人公たちは最初は互いに表面的なコミュニケーションをとっていたように見える。そして、それは無遠慮で子供じみたコミュニケーションである。男3人の間におけるその表面的さはその感情の発散と共に崩れていき、それがハリーとアーチーの間の緊張感、ハリーを仲間はずれにしたようなアーチーとガスの結びつきに繋がっていく。4人でいた時に保たれていた関係性が1人抜けてバランスが変わったことがその関係性の変化のきっかけとなる。

カジノでナンパした女性に対してはそれぞれ表面的なコミュニケーションをとろうとする。しかし、3人とも感情を発散し続けてきたからか、その表面的だったはずのものがその発散と混ざりあって、明らかに何かがおかしいような状態、ガスの言う病気のような状態でコミュニケーションをとるようになる。この3者3様の感情の狂い方が表れたセックス前の長いシークエンスが良い。

アーチーとガスはロンドンに居続けるとこのまま家庭を捨てるようになってしまうことに気づき、帰ることを決める。ハリーはそのまま居続ける。ロンドンに来た理由は妻と暴力沙汰を起こしたハリーに連れ添ってハリーを家庭に帰すためだったが、結局ハリーをおいて帰る。

アーチーの言っていたわからなくなった自分の感じていることがわかるようになったのかは明示されないままだが、それがわからないまま3日間発散され続けていたように感じる。そして、アーチーとハリーはまたそれを抑圧し家庭と仕事へと戻っていって終わる。

生の中年男性が戯画化されずに焼き付けられたような映画。冒頭からしばらくは気が抜けてるけどどこかかっこいいような感覚があったが、映画が進むに従って段々と生身の混沌さ、間抜けさや切実さが前面化してくる。同時に、映画の主導権を主人公たちの感情が握るようになっていくように感じる。それによって、感情が予測できるものではないからこそ、展開が縦横無尽にドライブしていくようになる。

濱口監督が影響を受けた監督らしいが、それは『フェイシズ』とも共通する表面的、機械的な振る舞いとその奥にある感情というテーマ、そしてその表面的な振る舞いに対して段々と抑圧していたはずの生身の感情が表面化しそれが展開にも作用してくるところにあるんだろうなと思う。特に『PASSION』とは根本的にはほとんど同じ映画だと思う。

3日間の話だけど、時間がほとんど途切れないのと睡眠によるリセットが効いていないことによって、見た後の感覚は『アメリカン・グラフィティ』のような一晩ものの映画と近い。気の抜けたかっこよさがジム・ジャームッシュやタランティーノに繋がっていって、この生の姿をドキュメントする感覚はジョナス・メカスなどに繋がっていくんだろうと思うけど、一晩ものの映画って意味でも最初の人なんじゃないかと思う。
q

qの感想・評価

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何もかもが痛々しい、パーティーシーン以降ミソジニーがひどくて吐き気がするような部分も確かにある、でもなんだろう、4人が3人になったことがあまりにもつらく、それによって互いが壊れていくさまに笑うことしかできず、とにかくずっと苦しくてたまらない それぞれの女たちに心を乱されてびしょ濡れのアーチーとブラックの会話はやっぱり「ハッピーアワー」のライブハウスでのあかりと日向子、電車での芙美と桜子の会話の温度にすごく近い気がした 全員が助けてくれと叫んでるみたいで、女も男もどうでもいいくらい孤独を思い知ってむしろ誰かにここにいてほしいと願ってるみたいだった カサヴェテスを観るのは初めてだったけど、映像や台詞のこの余白は凄まじくないか、絶妙な間にリアルが映る、胸が痛い 「何食わぬ顔」はハズバンズへの最初の敬慕だったのね
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