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ハズバンズのyzのレビュー・感想・評価

ハズバンズ(1970年製作の映画)
3.0
『カメラの前で演じること』『ハッピーアワー論』を読んで『ハッピーアワー』の元ネタなことや濱口のカサヴェテスへの傾倒等を知ったので見てみたらかなり戸惑った。一人が亡くなった事で彼らの間にあった均衡(重心)が崩れて〜という構造で確かに本作が元になってるなと思った。しかし本作で描かれる逃避的な生活の描写には戸惑いばかり生まれた。悲しさに覆われるし関係性の均衡が崩れるので喧嘩したりは分かるがずっと刹那的な逃避が描かれるだけで正直退屈だった。「ちゃんと悲しめない」有害な男性性故だという感想を読んだのは面白かったしめちゃくちゃ納得できる。

『ハッピーアワー』やっぱりめちゃくちゃ凄くない?また観たいという気持ちが強くなった。
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