バミヤシ英治

タクシデルミア ある剥製師の遺言のバミヤシ英治のレビュー・感想・評価

5.0
ハンガリーの親子3代に渡るカルマの映画です。素晴らしい美術と撮影で綴られる性欲、食欲、自己承認欲の3代記。
ベストオブ変態映画。
背景として描かれるハンガリーの体制が軍国主義から共産主義そして自由経済主義へと変遷して行き、最後に辿り着くあの医者の主宰するエスタブリッシュな集まりの空虚な表情がいつまでたっても脳裏から離れない、最大の問題提起をして終わるという最高な作品。
音楽のアモン・トビンも最高。
ゲロのシーンがある映画は最高という持論の裏付けになった作品です。