ぽんぽこ

エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事のぽんぽこのレビュー・感想・評価

3.8
1870年代のアメリカの上流社会。
名門アーチャー家の家長であるニューランド(ダニエル・デイ・ルイス)は社交界の仲間たちとオペラを楽しんでいると、エレン(ミシェル・ファイファー)が姿を見せ、皆が彼女の噂話を始めます。
エレンはヨーロッパの伯爵と結婚していたのですが、横暴な伯爵と離婚するつもりで帰っており、世間体を気にする社交界では、彼女の奔放さはよく思われていません。
エレンはニューランドの幼馴染であり、彼の婚約者のメイ(ウィナノ・ライダー)とは従姉妹にあたります。


衣装、調度品、食器類など豪華で目でも楽しめました。
第一印象、スコセッシ監督ぽくないと思いました。
メイは可憐で世間知らずの様に見えるんだけど、勘の良い女性でニューランドの全てを見透かしており、ニューランドがエレンに惹かれているのはもちろん、意を決して言い出そうとすると、切り札を用意していて、実は一番強かで頭が良く、牛耳ってるのが、印象的でした。
メイの言い出すタイミングが先手を打っていて、エレンにも、予防線を張ったりして実に強かです。
エレンは前衛的で周りから浮いてるけど賢い人。
この時代は電報が最先端だったり、ニューランドの嘘なんて、トムソンガゼル並みに敏感なメイにはバレバレで、全て先回りされてたけど、結局そのやり方が一番平和やったのかも…。



ラスト、息子とエレンの元に訪れるのです。
この終わり方は、う〜っ、切な過ぎます。
ぽんぽこ

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