フワッティー

スウィート・ムービーのフワッティーのレビュー・感想・評価

スウィート・ムービー(1974年製作の映画)
-
プロデューサー:ヴァンサン・マル(ルイ・マルの弟)
撮影:ピエール・ロム(ブレッソンの『白夜』、『ママと娼婦』)
助監督:クレール・ドゥニ(下積み時代、20代後半頃か)

上記スタッフ陣からのこの仕上がり。

オープニングの貞操帯協会主催のミスコンにて、ミス・カナダのクリトリスを見ての一言、「バラのつぼみ」があまりにも最低。

飛んで後半の宴会シーン。ウィーンに実在した(現在は不明、検索ではヒットせず)「銀河」という名前のラジカル・コミューンによるパフォーマンス、もとい、彼らの日常。ポッキーゲームの容量で食べ物を噛みちぎり、食べかすのついた顔を舐め合い、咀嚼したものや飲み込んだものを吐き出す(実際に吐瀉物も映る)。平たく長い肉のようなもの(調べたところ、肉を詰めた靴下?)を男性器に見立てて、断ち切る髪の長い男の演目。ウンザリしたヒロインは肉の残りを投げ捨て、その男のズボンを弄り、取り出した性器を顔にこすりつけ、涙と甘い音楽が流れる。その後も食卓への放尿とその飲尿、脱糞、全裸でのダンスが続く。

ミス・カナダは明らかに資本主義によって汚された人間であったり、マルクスや船上での犯罪やら、実際の映像を使ったカティンの森事件など、メッセージ性がある。あるだけに留まっているが。
フワッティー

フワッティー