Sankawa7

トップガンのSankawa7のレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
4.0
30年以上ぶりに続編公開ということでものすごく久しぶりに見た。

言わずと知れたトムクルーズを世界的トップスターに押し上げた名作である。

トムクルーズは背も低く金髪でもなかったためなかなかスターになれなかったが、黒髪に痩せマッチョな彼のスタイルは当時の日本人にとっては身近な憧れを持てる存在だったと思う。ゆえにこの作品でトムクルーズは日本でも大ブレイクした。

背景には底抜けに明るい80年代の時代背景や現代と違ってリアルにヘビーな戦争はなかった為、また政治的に冷戦状態だったため、大作映画にも政治的忖度なく国名は出てこないものの明らかにソ連軍との戦闘シーンとかが軽い感じで出てきてしまうところに時代感を感じる。

そしてこの作品のジャンルは非常に珍しくトレンディードラマとミリタリーモノの組み合わせだ。

レイバンのサングラス、ヘインズの白Tシャツ、ボマージャケット、これらは時代のアイコンとしてみんなが憧れ真似するようなものだった。そして劇中に出てくるマッチョの男たちのビーチバレー🏐、当時の日本人には夢の世界のように見えた。

その中で出てくるノーヘルでレイバンのグラサン🕶でKAWASAKIバイク🏍をすっ飛ばすエリート空軍パイロットとオープンカーを走らせる美女の教官、2人の恋愛と一流パイロットになるための様々な苦悩とのアンマッチが何とも言えぬ世界観を醸し出している作品だ。

すべて仮説、ファンタジーでありつつ、所々に本物をまぶしている王道的エンタメの教科書のような映画。

とにかく文句なくトムクルーズはかっこよかったしそのかっこよさは今見ても全く色あせない。

ライバル役のヴァルキルマー、そしてグースの奥さん役でまだ無名だったメグライアンなどスターを輩出している作品でもある。

そして教官役のトム・スケリット、Tedで散々ネタにされていたのが印象に残る☺❗

音楽もDanger zone, Take my breath away, You've lost your loving feeling
とか当時を知る人間としては聞くだけで時代が蘇る懐かしいテーマソング。
この頃は映画のサントラもとても重要だったことを思い出す。

まぁある意味チープな部分もあるし、いちゃいちゃしてないでちゃんと訓練しろとか思うし、リアリティーはめちゃくちゃだけどこの時代のアイコン的な映画として、そして多くの人々のライフスタイルに影響を与えた映画として、その存在感は非常に大きい。

安易に続編を作るのを防ぐためトムクルーズが版権を買い取るほど大事にしていた作品だ。さて30年ぶり以上の続編はどんな感じかとても楽しみだ❗☺
ケリー・マクギリスは出演していないようだがジェニファーコネリーがクレジットされているのが気になってしょうがない。
Sankawa7

Sankawa7