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トップガンのharunomaのレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
3.1
トニー・スコットの中で、唯一見ていないのがこれと、もう一つ。
トム・クルーズなのに。
その透明性と、一番の大ヒットから最後まで見れないのか、はたまた女優がよくないのか。80年代の限界か。
それにしても音楽についての同じセリフと、あの、もう一つのヘリの視点の不気味さ(吊り下げられた死における説明不在の黒いフレームとともに)は純粋知覚であった。それにしても戦闘機の撮影、望遠でフォローする、コックピットの狭い画、時に車載くらいしかないこの状況は、とても地味だ。第一、早すぎて、遠すぎて、引き画で見ても位置関係すら分からない。敵も最後までいない。最後はスポ根のような感動が待っていた。
打ちのめされた後のトム・クルーズは、動揺とともに少年のような顔をして、まるで別人なのだが、その未分化の頃のクルーズの顔は、今では新鮮ではある。
「空での君は亡霊を追ってるようだ」
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