トニー・スコット監督による1986年のアクション。カリフォルニア州ミラマー海軍基地で、F-14トムキャットのパイロットたちを養成する通称トップガンに入ったマーヴェリック(トム・クルーズ)の挫折と栄光を描く。
言わずと知れた名作で、アクションというよりも青春映画。米海軍協力の下で撮影された迫力ある空中戦闘シーン、恋愛、友情物語に36年前の若者たちが熱中し、そして今、還暦前後を迎えたおじさんたちがその続編に熱狂しているのは大いに理解する。
ただ本作自体は中盤までやや陳腐さも否めない。まあ終盤はよかったし、昔の作品だからギリギリのスコアで。冷静に考えると大国アメリカの勝手なストーリーではあるが、それも良しとしよう。
教官役のケリー・マクギリス、マーヴェリックのライバルであるアイスマン役ヴァル・キルマーらが60歳を過ぎて見る影もない、というか順当に歳を重ねたのに対し、クルーズの若さは驚異的。
