けんけん3号

新幹線大爆破のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

草彅剛が主演でリメイクされるという記事を読み、オリジナルが気になり鑑賞。
昭和の熱気が伝わってくる劇画の様な作品で、結構楽しめた!新幹線の爆弾の設定は、まさに「スピード」。「スピード」はこれを真似たのか?しかし、こんなダイナミックな作品が1975年に公開されてたのね〜。びっくり!日本の技術のシンボルの新幹線に爆弾を仕掛けたストーリーは当時センセーショナルだったろう。しかも爆発までのタイムリミットがあり、今の時代に鑑賞してもスリリング。さらに犯人が主役の珍しい作品。犯人役が高倉健っていうのがまたいい。出演者たちも割と豪華。宇津井健も千葉真一も緊張感たっぷりだし、警察の犯人を捕まえる執念も凄い勢いで楽しめた。柔道部員たちに犯人を捕まえるようにお願いしたり、重要書類を預けた喫茶店が火事になったり、ご都合主義はあるものの、展開はスピーディーで面白く、長尺を感じさせない。爆弾で自爆する犯人、現金を奪取する過程、新幹線と並走しての爆弾処理など見どころも多く楽しめる。そして健さんのラストシーンがアート。警察が射殺するなんてあり得ないが、あんな画になる終わり方の邦画は珍しいだろう。この時代の邦画にしては良く出来てる印象。この作品に続くパニック映画は作られなかったのかな~。飛行機、客船であってもよさそうなのに…。
時代感はあるが、個人的には楽しめて大満足。