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ブラッド・ダイヤモンドのtomoのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
3.8
先進国でうら若き乙女たちが憧れてやまない美しいダイヤモンドが、遠くアフリカでどのような悲惨な状況で採掘されているかという残酷な裏側がよくわかる良作。
欲を言えば、このような格差を生み出す紛争の背景や歴史的・政治的事情にはあまり触れずさらっと流されてしまうので、社会派ドラマばりに硬派にそのあたりを描写してほしかった。焦点はあくまで過酷な採掘現場や少年兵などの身近な問題や家族の絆にあたっていて、キャラクター設定や話の流れは少々出来過ぎ感があり、よく言えば気軽に見られる。
映画では密売ルートの摘発という結末が描かれるが、現実には、ダイヤモンドが紛争資金となる社会構造自体をどうにかしないことには問題は解決しないのだな。
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