MinaMi

ブラッド・ダイヤモンドのMinaMiのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
3.0
けたたましいほどの暴力に満ちている。富の源泉を求める欲望が交錯する。
革命の理念そのものが美しかろうと、そこから生まれる血の惨劇がおぞましいのと同じように、ダイヤモンドの輝きに魅入られた人間はアフリカの大地を血まみれにする。
しかし資源が引き起こす悲劇に関しては、おそらくダイヤモンドだけではないのだろう。劇中でも台詞があるが、象牙、金、石油といった様々な資源が人を惑わせ、紛争を起こしてきた。
特に不幸なのは少年兵の製造。
薬と武器を飴と鞭にして繊細な心を洗脳する。この映画以降もイスラム国などで沢山の少年兵が生まれている。絶望の中で望まぬ殺人兵器にされてしまう恐怖は計り知れない。
自分に何ができるわけではないかもしれないが、知ることと意見を持つことの大切さを改めて感じる。ジャーナリズムの教材としても使える映画だと思います。
それにしても、最後の彼らはやがて移民として排斥される立場にならないだろうかと心配してしまった。

・脚本 7/10
・演技 6/10
・演出 6/10
・音楽 5/10
総合点 24/40
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