まり

ブラッド・ダイヤモンドのまりのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
3.6
●紛争ダイヤモンドを巡る史実ベースのフィクション
●社会派

白人の利権によって煽られるアフリカ・シエラレオネの11年にわたる内戦、反政府グループの略奪と新規兵の育て方など、人の命が軽く扱われてる様が恐ろしい。

ディカプリオが出てるの知らずに見たんだけど、31歳のアフリカ出身の白人の役。元傭兵で、ダイヤモンドの密輸人。
とにかく銃撃や砲撃から逃げまくるし、よく捲し立てるし、こんなハードな役出来る人なんだ…と驚いた。童顔だから。チンピラじみた喋り方もうまかった。
「黒人の中の白人」と呼ばれたって話から、「ああ、つまりラストサムライね」って思ったんだけど、まさかの同じ監督が撮った作品でした。


一番恐いのは、襲撃された村から誘拐された普通の少年がゲリラ兵になっていくところ。孤独だと思い込ませて、麻薬漬けにして、反政府思想と暴力の使い方を教え込み、疑いなく正しいと信じて銃を撃つようになる洗脳。
史実では政府軍も少年兵いたそうだ。戦争は廃人を作るね。
まり

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