ほだ

ブラッド・ダイヤモンドのほだのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.8
また良い映画に出会えた。1999年のシエラレオネ内戦が舞台の作品。背景がノンフィクションで、その中で巧みにドラマを展開していた。

まず、この内戦。恥ずかしながら知らなかった。観賞後調べてみたところ1991年に始まり10年ほど続いたもの。作品中でも目にしたが、少年たちを拉致し兵士にしている。人間としてどうかと居た堪れなくなった。この作品ができた2007年では内戦は終わっているが、まだ20万人の少年兵がいたそうだ。ネットで検索しても少年兵について沢山の痛ましい話が出てくる。

そんな内戦の問題をバックグラウンドに、一つの100カラットにもなろうかというダイヤモンドを巡ってストーリーが進む。元傭兵だったディカプリオ演じるダニー。チャラい感じだが戦闘シーンでは流石元傭兵魅せる。そして最後、不覚にも涙が。そして黒人のソロモン。助演だけれど寧ろ主演にも思える演技力。家族を想う切ない表情、子供を守る鬼の形相、ダニーとの奇妙な友情、色々な表情でドラマを盛り上げてくれる。脚本が非常によく練り込まれていて、内戦の非情な世界に感動が沢山盛り込まれていた。
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