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ブラッド・ダイヤモンドのkanappeのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
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ダイヤの価値を決める“4つのC”―
color(色) cut(カット) clarity(透明度) carat(カラット)
しかし、実は5つめのC<conflict(紛争)>が存在することを、あなたは知る―

本作のキャッチコピー、素晴らしすぎますね。
ダイヤモンド産出国のシエラレオネ。反政府軍による資金調達はダイヤモンドの違法売買であり、多くの人が犠牲になった。
傭兵とシエラレオネの犠牲者がタッグを組み、ピンクダイヤモンドを死守するストーリーだが、アクションとしてもヒューマンドラマとしても、社会派ドラマとしても優れていた。
観賞後、真っ先に自粛要請解禁後の銀座カルティエで、宝石を求めて人々が行列を作っている写真を思い出した。先進国の人々が目にする輝きは、多くの人の血と涙で作られている。またそれを促しているのも、悪徳な企業によるものである。市民意識や投資行動が企業を選別する責任投資原則が近年興隆している。我々が企業がどのようなプロセスで金儲けをしているか知ること。これはグローバル化がすすむ国際社会の平和の追求に、欠かせない。市民の責任はもうここまで来ているのだ。
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