スギノイチ

ずべ公番長 ざんげの値打ちもないのスギノイチのレビュー・感想・評価

3.0
最終作だからといって別に特別な事は無く、いつもの感じで物語は展開される。
だが、何をトチ狂ったのか金子信雄がオカマキャラになっている。
神代辰巳監督の『悶絶!!どんでん返し』に先んじて、北原ミレイの『ざんげの値打ちもない』がメインテーマとなっているが、毎度のごとく歌詞と物語に関連性は無い。
それでも、劇中で「幻」の4番歌詞が歌われているという事で結構希少価値があるらしい。
少なくとも「ざんげの値打ち」ぐらいはあるようだ。
でも渡瀬恒彦と大信田礼子の恋愛パートはベタすぎて恥ずかしい。

クライマックスでは、前作では無かったことにされていた赤コートの殲滅ガールズ・ルックが突如復活。
ゴールデン街に似た夜の街を闊歩して敵ヤクザを追い詰め、妙にモダンな前衛バーにて敵を殲滅。壮絶。
喧噪の後、無機質な新宿の朝焼けの中、とぼとぼ連行される登場人物達の姿が何だか哀しい。
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