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グレムリン2/新種誕生のふていのネタバレレビュー・内容・結末

グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 前作から数年経ち、ビリーとケイトはニューヨークの高層ビル、クランプタワーで働いていた。クランプによるチャイナタウンの再開発の影響で家を失ったギズモは、クランプタワー内にある遺伝子開発センターの職員に連れさられてしまい…。

 前作で主人公の住む町をパニックに陥れたグレムリン達は、今作で、都会に建つ巨大なタワーの内部で大暴れをしている。密室性が増したことでグレムリン達の密集度も増し、画面がゴチャついているように感じたが、前作と比較していないので実際のところははどうだか分からない。また、それはむしろ、この映画が色々な映画のパロディやメタ構造を多用している点によるところが大きいような気もする。
 さらに言えば、舞台となるクランプタワーの内部がまたゴチャついているのも、映画の雑多な印象を強めているかもしれない。クランプタワーは部屋が多く、あらゆるものが機械化、自動化されており、そこで働く社員達もその全てを把握できてはいないようだし、それは社長も例外ではない様子。加えて、そこで暴れるグレムリン達も遺伝子研究の影響により様々な種類がいるため、やっぱり全体で見たときの纏まりが薄く感じられる。
 しかし、そのゴチャゴチャ感は決して悪くないし、映画の終わらせ方も潔い。グレムリンの設定を生かして盛大に大暴れをしたお祭り映画として、面白い映画だと思います。ただ、個人的には一作目の方が好き。
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