はんそく負け

るろうに剣心のはんそく負けのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
2.0
原作を読んでからの鑑賞。先に漫画の方を読んでいる状態で実写版を観るのはこれが初めてなのですが、あまりにも原作そのまま過ぎて絶句してしまうレベルでした。そりゃあ面白いですよ!原作が数年も続いた人気漫画なら!しかしただ実写化するだけなら誰にでも出来ます。話がそのままなのはズル過ぎないでしょうか?確かに実写化の唯一の意義として、アクションは見応えがありました。しかし、アクションだけじゃ誤魔化しきれない適当さというか、やる気の無さというか、そういったものが見え隠れしている気がします。また唯一原作とは大きく異なる斎藤一(原作ではもう少し後になってから登場)というポイントも全く活かされていません。ここを活かさないなんて、正直マヌケ!と言いたくなりました。原作ファンによる"話を変えるな!"という批判を恐れているのでしょうが、セットや衣装の再現度は非常に素晴らしいので、それだけで納得してくれるんじゃないでしょうか…。
以上のことは漫画の実写化において散々言われていることでしょうが、やはり気になります。そろそろ実写化の意義のある物を、オリジナルとはまた違った意味で面白い物を観たいです。
最後に捨てゼリフ。ダークナイトっぽいBGMはもうやめてくれ…。