チャンドラー

崖の上のポニョのチャンドラーのレビュー・感想・評価

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)
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画面の統一感しかり、画面効率の良い魚の大群の動きしかり、宮崎史上最高峰の作画だと思います。
脚本は、嵐の夜リサがひまわりに戻るあたりから怪しくなり、その雲行きは最後まで変わりませんでした。
また、久石の音楽も前作以前に比べると明らかに存在感が弱まり、ワルキューレオマージュのシーンは作画に惨敗しています。
ただそれでも鑑賞後に残る爽快感、充実感はさすがです。
次回作が彼の最高傑作であり、本作ないし最新作が一番の失敗作でしょう。ただ、失敗作でも世界の映画に比べたら傑作にうつると思います。

追記
宮崎の津波しかり、タルコフスキーのウクライナ情勢しかり、彼らの予知能力は人智を越えるものがある。