分かりやすい狂気と静かな狂気が混在してて、唯一無二の世界観を醸し出している、90年代のアメリカ映画。
タイトルのガンモは、喜劇俳優のガンモ・マルクスに由来しているとのこと。
なんと形容すべきか分からないイカれた映像がほとんどで、ストーリー性のない断片的な映像が続くので、面白いと感じるかは見た人の感性次第なところが大きい。
嫌悪感が湧いたり、汚いシーンも多いので、見る人はそれなりに覚悟が必要。とくに猫が好きな人は注意したほうがいい。
自分としては見て良かったと思うものの、これを心から面白いと思えるほどの尖った感性は持ち合わせていなかった。でも、なんか凄いもの見たという感覚と、散文ポエムのような映像のセンスの良さは感じることができた。