デブチンバラ

カルロスのデブチンバラのレビュー・感想・評価

カルロス(2010年製作の映画)
4.0
映画を観終わった後、ウィキペディアでこの映画の時代背景などを調べたけれども、池上彰さんにでも解説してもらわないとわからないことだらけだ。それに、この映画の主人公の行いは、主義主張や歴史的・政治的・経済的背景によっては英雄的な行為だと捉えられるのかもしれないが、やはり人々の生活を脅かすその非道なテロ行為は決して許されるものではないと思う。その上ではあるが、この映画、実に面白かった。展開がとてもスピーディーで5時間30分という上映時間は全く気にならなかった。カメラワークや編集や選曲も見事だし、何よりカルロスを演じたエドガー・ラミレスの鬼気迫る迫力の演技に目を見張った。そして、カルロスの妻であるマグダレーナを演じたノラ・フォン・バルトシュテッテン (Nora von Waldstatten)の存在感が凄い。彼女の鋭い目つきと悲しみの表情は本当に素晴らしかった。
デブチンバラ

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