オフロロロ

最強のふたりのオフロロロのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.5
Vtuverさくらみこの同時視聴で見た。

とても考えさせられる映画だった。
「真面目に生きてる」つもりな人は見た方がいい。その真面目さは、本当に誰にとっても良いことなのか?そんな問いかけをされた気分だ。

この映画を見て思い出したアニメがある、『十二国記』。そこで主人公はこう言っていた。
「あたしが相手を信じることと、相手があたしを裏切ることとは、何の関係もなかった」

映画の中で雇い主であるフィリップの気持ちになってみた。
ドリスの人間性を信じることと、ドリスがデリカシーのカケラもなく差別発言スレスレの言葉を発することとは、何の関係もない。

自分にとって最も必要である確信的な相手の良いところがあれば、その他が多少悪くても関係ない。多様性の問題にも繋がる物語に見えた。私たちはドリスを受け入れられるのだろうか。

だから感動の物語というだけでなく、これまでの生き方を問い直す物語にも見えた。