キャプまる

最強のふたりのキャプまるのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.3
人生2本目のフランス映画。
過去の事故で身体に障がいを抱えたフィリップに対してドリスは障がい者としてではなく一人の人間として扱ってる姿が印象的で良かった。
ドリスのフィリップに対する無神経なジョークの描写で、最初は容赦がないなと思ったがフィリップ自身も笑ったりしているので、映画が進んでいくうちにこういう友情関係もありなのかと思える。そういった他とは違う二人の特別な友情関係がこの映画の最大の特徴だと思う。
オペラを見て爆笑していたドリスがフィリップと交流していくうちに音楽や絵画に対する感性が磨かれていき、それが終盤のドリスにとって力になる流れとかが良かった。
特にフィリップの誕生日会でドリスの音楽に対する感性がだんだん磨かれていくのがわかるシーンがフィリップと交流している影響を受けているのを表していて、それでいて楽しいシーンになっている良いシーン。
オープニングでフィリップとドリスの関係をあらわしているのが巧いし、そこからseptemberが流れるシーンで一気に引き込まれる。
ラストのオマール・シーの表情の演技がすごくて、見終わったあとに温かい気持ちになれる映画。
障がいを扱ってはいるが、障がいを抱えているが大金持ちで白人のフィリップと健康だが乱暴で無職で黒人のドリスという反対の二人の交流を主に描いた作品という印象を受けた。
是非見てほしい作品。
キャプまる

キャプまる