映画好きの方からの借り物シリーズ第三弾。
見ててこんなに心地いい映画は初めてだ。
時間が過ぎるのがあっという間に感じた。
序盤こそは、ドリスの行動や言動にそわそわしてしまっていたが、物語が進むにつれて、映画の世界に引き込まれるように、その光景が微笑ましいものへと変わっていった。
思わず笑ってしまったシーンがあったくらいだ。笑
障害者への理解を深めるためには、学習本を見回したり、車椅子体験をしたりといった手段ももちろん有効であると思うが、この映画を見ることが1番なのではないだろうか。
人によるとは思うが、障害者は気を遣われるのをストレスに感じるときがある。
だからといって、それを感じさせないように接するのはそう簡単にできることではない。
それをいとも簡単に、なおかつ自然に行ってしまうドリスを次第に羨ましく思うようになった。
そして、なによりもドリスという人間を思わず好きになってしまう。
口では文句を言いながらも、相手のことを考えて行動する、そんな姿勢が感じられる。
特にフィリップが過呼吸を起こしたシーンでは、普段とは違った真剣な顔つきで、心配している様子には、心を打たれた。
この2人のやりとりとりなら、どんな些細なことでも、眺めていて飽きないんじゃないかと思う。
有名作品でも、いまいち決定打に欠け、見れていない作品が多い。
今回、勧めてもらい、この映画と出会えたことに感謝したい。