1998年公開
監督:北野武
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死期迫る妻を喜ばせるために犯罪に手を染め、逃避行に旅立った一人の元警官のお話。
終わりが見えているストーリーとどう向き合うかは、つらいよね。ただそれは、すべからくすべての人の人生はそうであるわけで。限界があって、終わりが見えていて、はてその時人は何を大事にするか。何を捨てるか。主人公が捨てたものは、それを捨てることでしか得られない最後の時間のためのものすごいもので。
破滅の話は見ていてしんどいけど、どうしてか見入ってしまうわけでした。自分だったらどうするだろうかとか、いやいやそんなバカは俺は絶対しないとか、いろいろ考えながら、要するに中々陥る状況じゃない人の心理に興味を持ってしまうということなんだと思いました。
2016年12月30日