HANA-BIの作品情報・感想・評価

『HANA-BI』に投稿された感想・評価

北野武と岸本加世子
鎌倉 光明寺
南魚沼市大沢山温泉 大沢舘
茨城県高萩市 赤浜海岸
純愛と暴力と久石譲。
挿入される絵もたけし。天使、動物、花、花火、雪の漢字で描かれた風景に赤文字で『自決』花火は儚いもののたとえか。
死に際の妻を連れて海やお寺、雪の温泉を旅するロードムービー。最期は赤浜海岸で銃声が2発聴こえて終わる。ヴェネチアで金獅子賞は『無法松の一生』以来。
YUSUKE

YUSUKEの感想・評価

4.5
独特な映画だな〜
キタノブルーの色調の中淡々と進んでいくストーリーその中に人間味あふれるドラマがある!
タケシ映画最高!

2022年 145本目
チョロいオタクなので今回もまんまと武に情緒を破壊されてしまったな。

ラストで岸本加世子が発する「ありがとう」「ごめんね」という言葉と、まるで空に打ち上げられた花火のようなふたつの銃声がこの映画のすべてではないだろうか。ユーモア、芸術、哲学、暴力、死。自分がフィクションに求める要素がここにはみんな揃っている。すなわちサイコウ。刑事が凶悪犯に撃たれるシーンのクソダサスローモーション演出だけはいただけなかったけど。

ベストアクト級の名演を見せる/魅せる大杉漣にも嬉しくなってしまった。「自決」と書かれた画に赤い絵の具をぶっかけるタイミング完璧過ぎ。
のす

のすの感想・評価

4.5
青みがかった世界とたけしの静かに死を見据えたような目が印象的。銃声と飛び散る血。物語に詰め込まれる遊び心。暴力とユーモアが共生している物語。それらと同時にこの男の愛と優しさに気付いて行く。桜や海、様々な花々がこの映画の景色を美しく彩り、作中の絵画からも北野武という人の芸術性が伝わってくる。言葉に表さなくても胸に押し寄せるものがあるってこういう事かと思った。久石譲の音楽も素晴らしい。ひとつひとつの場面が脳に焼き付いて離れない。傑作だと思う。
ichbinkino

ichbinkinoの感想・評価

4.9
圧倒的な美しさに酔いしれる作品。悲劇的な物語と捉えられるかもしれないが、この夫婦にとってはとても美しい死のあり方であったと思われる。かつてゴダールは日本映画という概念はないといったような趣旨のことを述べたが、これは日本人にしか撮れない。さらに言えば、本来の日本人としての美徳を感じ取れる北野武にしか撮ることのできない、本当の意味での「日本映画」であると感じる。脱帽。

このレビューはネタバレを含みます

▶︎「真夜中のカウボーイ」「菊次郎の夏」にあるユーモアで救うことの素晴らしさ。
▶︎それに並ぶムカつくやつはぶっ飛ばせ精神。言葉じゃねえ体だ。
▶︎また天使が出てきた。
▶︎あー。最後羽が取れてもう飛べなくなっちゃったのか。無垢な気持ちでも無理になっちゃったんだ。自分たち撃ったのか。
▶︎大杉漣の作品の作り方講座。
ボール返してあげない
車椅子、海の波がぶつかる足元
西話さない
影を映してどっち、西、ナイフ落とす
銀行いいなあ頑張れよ
西がケーキ運んでるシーン、いちごだけあげる!!良すぎだろ
いちごもあげてた、、、、、良すぎだ
帽子被れない締まらない
トランプ見えちゃってるの!
車通る、カメラレンズ、2人の時間
やさしい声だ、奥さんには
しっかり人物以外の情景、世界の現象を映している


観ながら書いた断片的メモ


絵がとても良いなあ

西なのか北野武なのか、彼の暴力は美しく、好きだ
彼の世界に対する態度や居方に惚れるんだ
大切な人を守るために引き金を引けること、憧れても到底叶わない生き方に触れたくて、これからもまた彼に会いにこの映画を観るんだと思う
うに

うにの感想・評価

4.7
久々にDVDにて

オープニングから賞レースを意識した作品であるとわかりますが、北野武らしさは薄れることなく暴力や死が身近に存在する世界観でありながら、堀部や西の奥さんのように死に抗う人間の生き様を愛する者ためなら死を厭わない西の視点から描くことでより一層際立たせた傑作だと思います。

特にラストの美しさと儚さが入り交じった2人で寄り添うシーンは忘れようとしても忘れられないほどのインパクトで久石譲の音楽はもちろん、海を背景した構図で生と死、現実と非現実の狭間を、そして人生の儚さとちっぽけさをこれ以上ない完璧な形で描き、自決によって終わりを迎える。

姿を映すことなくたった2発の銃声のみで2人の人生と夢の終わりを表現し、観客を現実世界に引き戻すといった北野武の表現力には本当に驚きましたし、他にも大好きな映画はたくさんありますが、こんなにも頭から離れない作品は後にも先にもこの作品のみなんじゃないかと思ってしまうほどに素晴らしい傑作であると改めて鑑賞して思いました。

ラストに流れる久石譲の音楽が大好きです。
かほ

かほの感想・評価

4.7
癌、死、花火、どれも儚くて美しさが際立つ。青い中ででてくる血も美しい、、、

このレビューはネタバレを含みます

たけし演じるニシの口数の少なさが、彼の底にある暴力性と深い愛を演出しててよかった。
それにしても久石譲の音楽が良すぎる…

堀部の絵はたけし自身によるものらしい。
極彩。
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