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新兄弟仁義のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

新兄弟仁義(1970年製作の映画)
3.6
藤原審爾の小説「三代目実子分」が原作で新たにタイトルに新を冠して始動したシリーズ8作目。前作から少し期間が空き、原作付きという珍しさながらシンプルに面白い。
大竜、中竜、小竜の三兄弟。それぞれ菅原文太、今井健二、北島三郎という面々。その絆は熱かった。三代目の跡目争いに端を発した血腥いラストが凄絶。上をすっ飛ばして下に継がせる親と当然納得のいかない子という構図は他作品にも見られるが話の運びにスムーズさを感じて良かった。裏で三兄弟に話をけしかける安部徹の悪人面が脳裏に焼きつく。親の目に狂いはなかったか。北島三郎のさっぱりしたキャラクターはやっぱり好きだな。古い作品のためかサ行の音が割れているのが残念だった。
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