yusukepacinoさんの映画レビュー・感想・評価

yusukepacino

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どですかでん(1970年製作の映画)

3.4

黒澤明の初カラー作品。
とある貧しい地域での暮らしを描く。まるでスラムと化したその地域に住む人々。一歩外に出れば普通の暮らしを送っている人々がいる。
観ていて思ったのがそこに住まざるを得なくなった人の
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(秘)トルコ風呂(1968年製作の映画)

3.2

夜の青春シリーズ9作目と数えている文献もあるそうだが実質は『夜の手配師』が最後でこちらはまた別物と考えてもいいのかも知れない。流れは夜の青春シリーズと同様ではあるが。
大原麗子の初主演作であの梅宮辰夫
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夜の手配師(1968年製作の映画)

3.3

夜の青春シリーズ8作目。
文献によるとのことだが前作までをシリーズとしたり本作までをシリーズとしたり次作を含めてシリーズとしたり、諸説あるそうだ。
引き続き監督は村山新治が務める。しばらくパッとしてい
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赤い夜光虫(1966年製作の映画)

2.7

夜の青春シリーズ7作目。
レズビアンという設定に甘んじて話が心配になるぐらいつまらない。このシリーズはかなり好きだが村山新治より突き放したようなドライな演出をする関川秀雄の方が向いているし良いと思った
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生きる(1952年製作の映画)

3.9

大した仕事もせずに自分の椅子を守るだけの課長が胃癌になった。
志村喬の抑えた演技が染みる。
突如として突き落とされたような孤独感を覚える。生への渇望。女子社員との楽しいひと時に生きた心地を感じる。死期
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マグノリアの花たち/スティール・マグノリア(1989年製作の映画)

3.5

以前にも観た記憶がある。恐らくここに記録を付けるようになるよりも前だと思う。
親の心子知らずというか。親子の難しい関係もちらほら。病気を患いながらも新しい命を欲する気持ち。リアルな日常と現実。
このジ
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一発かましたれ(1965年製作の映画)

3.5

ドタバタ劇。
ちょっと007風なオープニングが最高。
昼はしがないサラリーマン、夜は親分という2面性。突然祭り立てられたため親分の貫禄はなく情け無い。
しかし誘惑に滅法弱いのも人間臭くて憎めない。
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ガキ帝国(1981年製作の映画)

3.3

井筒和幸監督の代表作。
シャバに出ても喧嘩に明け暮れる日々。これも青春の違った側面なのかも知れない。
猥雑だが音楽の効果もあって妙な哀愁も漂っていた。
日本語と韓国語が入り混じる。全編コテコテの関西弁
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.6

『スターウォーズ』に影響を与えたとされる黒澤明監督中期の作品。
千秋実と藤原釜足のどこか剽軽で滑稽なキャラクター。その2人のやり取りからスタートし、あれよあれよと進んでいき、捕虜達が城の石段を雪崩れる
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めくら狼(1963年製作の映画)

3.3

東映版座頭市。
モノクロが効果的な映像で陰影の使い方の素晴らしさが堪能出来る。
大阪弁の東千代之介の違和に慣れられるかどうかがけっこう鍵かも知れない。まだおぼこい藤純子。何よりラストの千代之介と水島道
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

2.8

中山七里の小説が原作の安楽死を扱った作品で綾野剛と北川景子主演のバディもの。
ドクター・デスとは何者か。
安楽死という重いテーマなだけに抉ってくるようなドラマを期待したのだが迫ってくるものはなかった。
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月下の蘭(1991年製作の映画)

2.5

根津甚八が好きだから観た。
監督が石井隆のため名美はもちろん登場。
組の抗争に巻き込まれ家族が撃たれ失意の主人公。
その後出会ったアイドルの蘭ちゃん。誘拐された彼女を助けるために命をかける。
ビデオ用
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女親分 喧嘩渡世(1969年製作の映画)

3.1

清川虹子主演の変わり種。
かなりコミカルだった。
オープニングの入りにテンポのいい音楽とカラッとした雰囲気が漂っていて良い。
菅原文太と待田京介がめっちゃ男前。ここに大木実を加えて3人は画面から浮いて
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妖星ゴラス(1962年製作の映画)

3.5

妖星ゴラス。ゴラスが怪獣の名前っぽいけど違うという。ゴジラを作った本多猪四郎、円谷英二、田中友幸の3人が再び組んだ本作。構想期間や製作費もあってなかなか練られて作り込まれた作品となっており楽しめた。突>>続きを読む

アネルカ: 天才プレーヤーの素顔(2020年製作の映画)

3.6

私がワールドカップ以外の海外リーグを観始めた時にアネルカはチェルシーに所属していた。もうあれから10年以上が経つのか。
あのアンリにして天才と言われる彼について知ることが出来る。
多くの名選手達がイン
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火の鳥(1956年製作の映画)

3.6

コロナ前までは年に1、2本は観劇に行っていたのだが最近ご無沙汰で。ちょっと機会があって昨日初めて宝塚歌劇を体験してきた。やはり生の舞台、演劇はいいなと思わされた。

こちらは舞台俳優やその周りの人々の
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ルバング島の奇跡 陸軍中野学校(1974年製作の映画)

3.3

非情にあり。
小野田少尉帰国に端を発して製作されたであろう作品。小野田氏の会見映像が流されスタートし、時折そういった当時の映像を交えながら展開していくのだがナレーション込みのドキュメンタリーではなく、
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.4

カラフルでポップな色彩のアニメーション。
ひょんなことがきっかけで出会う2人。メインの2人がコンプレックスを抱えていたりコミュニケーションを取るのが苦手という今風な作品ではあるが俳句も重要なテーマとし
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.7

監督のリン=マニュエル・ミランダで『イン・ザ・ハイツ』を思い出す。
30歳を迎えるということでの葛藤、恋人との関係と大切な日々に作曲という忙しさ。
どれか1つを選べと言われても無理なんだよな。失って初
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風流深川唄(1960年製作の映画)

3.7

美しい。粋を極める。何より色が良い。すれ違う2人。川口松太郎の第1回直木賞受賞作を名優山村聡が監督を務め、笠原和夫が脚本を担当して映画化。
所謂ひばりモノではあるがまだ爽やかさが残る鶴田浩二が好演して
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無宿 やどなし(1974年製作の映画)

3.0

フランス映画の影響を受けた宿無し3人のロードムービー。
大映の勝新太郎、東映の高倉健、日活の梶芽衣子を揃えて東宝で撮るという試みに期待感は否応にも増す。
斎藤耕一監督といえば『約束』がかなり好きな作品
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八州遊侠伝 男の盃(1963年製作の映画)

3.0

モノクロ映画。
1年前に死んだ国定忠治の後の時代。
十手を巡る争いが起こる。
片岡千恵蔵の顔面圧力が凄い。キレのない千恵蔵の本作出演時の60歳という年齢を考えるとおじさんというよりもおじいさんなんだよ
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女番長 感化院脱走(1973年製作の映画)

3.5

女番長シリーズ5作目。
監督は前4作を手掛けた鈴木則文から中島貞夫にバトンタッチ。その為、今まで作品の前半部に用意されていたコミカルさが消え、シリーズとしてよりも単体作品として扱った方がいいのかもしれ
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.7

北朝鮮という国の内実は謎に包まれている。その事実を暴くセンセーショナルなアニメーション。
あまりに重苦しい現実に目を背けたくなる。
平穏無事に暮らせていることに感謝したい。言論の自由もないというのに時
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女番長(スケバン)(1973年製作の映画)

3.2

女番長シリーズ4作目。
脇を固めるキャストが自分好みな本作。
今言ったら問題視されそうな台詞といい、かなりシリアスな内容に変貌しておりテイストは異なる。
引き続き杉本美樹主演。彼女は主題歌も歌うが上手
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女番長ゲリラ(1972年製作の映画)

3.6

女番長シリーズ3作目。
タイトルからブルースが取れて杉本美樹が主演になる。前2作の主演だった池玲子ももちろん出演。タイプは異なる。
スタートからのテンポの良さと音楽が無駄に良いのが憎い。ライダースーツ
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死霊の罠(1988年製作の映画)

3.4

日本初の本格的スプラッター映画といわれる池田敏春監督によるホラー映画。
『人魚伝説』や『湯殿山麓呪い村』を撮った人だからきっと凄いものが飛び出すのだろうと期待。
早速、送られてきたスナッフフィルムを収
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魔性の香り(1985年製作の映画)

3.5

雨と池田敏春。雨降る中、身投げする女を捉える引きのカメラ。それに呼応するかのように流れる音楽。掴みが良い監督だと思っていたがこちらも流石といったところ。タイトルの意味にも関係するミステリーチックな展開>>続きを読む

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

3.7

今観てもエロティック。
『人魚伝説』の池田敏春監督によるにっかつ時代のロマンポルノ。石井隆脚本による名美、村木が登場する一連の作品の1つ。
主演は泉じゅん。
『天使のはらわた』シリーズとしては4作目に
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極道VS不良番長(1974年製作の映画)

2.6

先日『不良番長』シリーズを全て観たのでこちらの番外編をチョイス。
『極道』が他作品とコラボする第2弾。監督は『極道』側の山下耕作。どちらもコミカルな作風なこともありどう融合するか楽しみだったが『まむし
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ずべ公番長 ざんげの値打ちもない(1971年製作の映画)

3.2

シリーズ4作目。今回は北原ミレイの同名曲をバックにずべ公達が大暴れ。
本作も他作品と変わりなく仲間や家族がやられて復讐に殴り込むという任侠映画からの流れを組むスタイル。
重要な役でまさかの伴淳三郎が出
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ずべ公番長 はまぐれ数え唄(1971年製作の映画)

2.9

シリーズ3作目。
再びトニー登場。
Z団がカポネ団のイメージなのか。
粋なシーンもあったりで崩れないストーリー。これは普通だった。
小池朝雄の顔芸だけが印象に残る。
大信田礼子だけでももってはいるがや
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ずべ公番長 東京流れ者(1970年製作の映画)

3.3

シリーズ2作目。
テキ屋一家の世話になるリカ。
スタートのインパクトよ。
南利明のアホ。宮城千賀子の迫力。
当時の上野駅はこんな感じだったのか。
赤いコートを着て向かうラストが最高。ガタガタ言うない、
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ずべ公番長 夢は夜ひらく(1970年製作の映画)

3.0

シリーズ1作目。
ネオン街を描く山口和彦監督。
藤圭子が歌う『圭子の夢は夜ひらく』をバックに展開する番長モノ。女囚モノともいえる前半のコミカルさとラストの任侠映画のような殴り込みからの女達も混じっての
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弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

2.9

30年もの歳月を経る壮大なラブストーリーというのは誇張し過ぎか。
『糸』よりも時代を経る物語だがあまりにも行ったり来たりでちょっと見にくかった。しかしながらメイクにより時代の変遷をたどる波瑠と成田凌は
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PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画)

3.4

レベッカ・ホール初監督作品。それにしては映像、音楽共にメロウな雰囲気が漂っていた。
この映画がモノクロで撮られる意味、妙味。白人と黒人の隔たりを感じる。
街で遭遇したかつての友人の変貌ぶりに驚く黒人女
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