yusukepacinoさんの映画レビュー・感想・評価

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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

シリーズ2作目。前作から地続きなストーリー。5日後と極々近い。さらに前作よりダメージの大きい攻撃を受け、復讐に燃える。
またしても殺し屋達に命を狙われる中で自身の目的を果たすというタスクをこなすジョン
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

シリーズ1作目。
クールなガンアクションムービー。
『スピード』や『マトリックス』に並ぶキアヌ・リーヴスのアクション映画における代表作。
悲しみに暮れる冒頭と中盤以降のバチバチな殺し屋としてのギャップ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

熱い。エモーショナルな映画だ。
まず非現実を現実にした実話を基にしたストーリーということに驚く。
ゲームの世界ではトッププレイヤーであるシムレーサーが実際のレースで活躍する話。
『グランツーリスモ』の
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

ケネス・ブラナー主演、監督によるシリーズ3作目。ハロウィンな季節。
舞台はベネチアで霊媒師が登場する。
ここだけ切り取ると『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』と『ホーンテ
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.4

あまりにも有名なアガサ・クリスティの小説を映画化した作品。監督、主演はケネス・ブラナー。
アルバート・フィニー版は学生の頃に観たがこちらは初見か。
あちらもかなりのものだったがこちらも豪華なキャストだ
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黒い潮(1954年製作の映画)

3.5

下山事件をプロットとした話。
国鉄や警察側ではなく、新聞記者目線で描かれる骨太ドラマ。
原作は井上靖で監督は主演も務める山村聰。
脚本は菊島隆三、助監督は鈴木清太郎名義の鈴木清順という布陣。
冒頭の列
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渇水(2023年製作の映画)

3.3

真夏日に水道料金を滞納する家庭の水道を停めて回る水道局員の主人公と生活が困窮し、水道代が払えなくなる各家庭の悲喜交々。
両親に捨てられて姉妹で暮らすことになる一家を中心に進むストーリー。
幼くしてもう
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.0

何やこれ。トマトと戯れているようにしか見えんのだが。
続編も作られたB級ホラー映画。紛れも無い怪作で正直言って面白くはない。
最後まであまりにも馬鹿々々しくてラストは不覚にも笑ってしまった。
怪獣並み
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.6

生きるか死ぬか。
4人の男によるニトロを運ぶ仕事。死の危険を伴うその仕事。成功すれば大金が手に入るが失敗すれば吹き飛ばされる。
所謂導入部に当たる町でのシーンに割かれる時間が長く、なかなかニトロを運び
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落穂拾い(2000年製作の映画)

3.6

アニエス・ヴァルダによる語り。インタビュー形式で手持ちカメラで撮られるそこで生活する人々。だからこそリアリティある映像が撮れているのかも。
ものを拾うという行為からミレーの『落穂拾い』に行き着き社会問
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.6

ジェイソン・ステイサム主演によるシリーズ2作目。
前作よりは良かったかな。
飼育していたメグが逃げ出し人を襲う。
SF色強めな前半の海底シーンが画面が暗かったり迫力に欠けていて個人的に退屈でこのまま終
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.4

ディズニーの100周年を記念とした『ホーンテッドマンション』の2度目の映画化。
夏は終わったがまだまだ暑い日が続くそんな季節にぴったりな作品。
1度足を踏み入れるとゴーストに取り憑かれる館に呼び寄せら
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地図のない町(1960年製作の映画)

3.7

幅広い作品を手掛ける中平康監督作品。
共同脚本に橋本忍、助監督に西村昭五郎という面々。
無法な町の縮図。地図にない町ではなく地図のない町というタイトルが良い。
医師を辞めて色を失った男が妹のために立ち
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.6

この懐かしさ。時代設定としては自分の生まれる少し前。
サバの缶詰を見て思い出す少年時代の美しい友情。
田舎の原風景と青い空。今は失われた何かが目の前に広がる。
元々上手かったが草彅剛も雰囲気のある役者
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大幹部 ケリをつけろ(1970年製作の映画)

3.2

渡哲也主演によるシリーズ2作目。
監督は名コンビの小澤啓一。
まさかの淡い映像のラブシーンからのスタート。
しかも後に弟の渡瀬恒彦と結婚することになる大原麗子と。
今は無き安宅産業をバックにした線路で
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悲しみよさようなら(1990年製作の映画)

3.5

ウィノナ・ライダーは好きで学生の頃に色々と彼女の出演作品は観たがこのような役がぴったりな女優だなと改めて思わせられる。

大スターとなって15年ぶりに故郷に帰ってくるロキシー。そんな彼女の話に浮き足立
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.8

熱い。宿命とは。恋愛映画を手掛けてきた三木孝浩監督の新機軸。
バンカーの存在意義。ドライなイメージのバンカーを払拭させる映画だ。
名前は同じでもそれぞれ別の、真逆といってもいい人生を歩んできたアキラと
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.3

中国との合作がちょっと新鮮なアニマルパニックムービー。サメを扱った映画は数多くあれど大昔に絶滅したメガロドンを復活させるという捻りを加えている辺りが面白い。ジョーズが可愛く思えてくるほどのデカさでスケ>>続きを読む

赤い航路(1992年製作の映画)

3.7

エマニュエル・セニエの魅力を引き出したロマン・ポランスキー監督によるエロティックな作品。倒錯的な愛が描かれる。
今となっては意外だが、ヒュー・グラントとクリスティン・スコット・トーマスがメインではなく
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極道の妻たち 三代目姐(1989年製作の映画)

3.2

久しぶりに観るこのシリーズ。シリーズとしては3作目。本作から東映を代表する監督達が受け継いで行く。降旗康男×高田宏治という組み合わせで前作より気合が入っていて良かった。個人的には三田佳子も悪くはないな>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

3.9

私が初めて少年ジャンプを購入したのが2001年なので2000年に連載していた鳥山明の原作をリアルタイムで読むことは叶わなかったが先日20数年越しにコミックスを購入し、読んでから鑑賞してきた。

これは
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ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ(1998年製作の映画)

3.4

天才チェリストの苦悩と素顔。
天才音楽家にあるそれ。彼女は愛に飢えていた。注目され比較される存在の姉を超えるジャクリーヌ。歪な姉夫婦との関係もありながら。本作は姉と妹というのが重要になっていてプライド
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.5

赦すか闘うか。狭い村、コミュニティー内で起こったある事件によって問われる女性の尊厳。決断に迫られる女性達の心情が話し合いで浮き彫りになりやがて解決へと向かう。すっきりしたかどうかは別として。
なかなか
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ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983年製作の映画)

3.7

スコットランドの美しき風景。派手さはないが温もりのある好もしい良作。
昔かなりの出演作を観て個人的に好きな俳優の1人であるバート・ランカスターが石油会社の社長役で出演しているのも好き。
石油会社の社員
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#ミトヤマネ(2023年製作の映画)

3.0

久しぶりのFilmarksオンライン試写会にてこちらを鑑賞。

『VIDEOPHOBIA』以来観る宮崎大祐監督作品。
そちらでも感じたネット、顔というテーマ。今回は玉城ティナ演じるインフルエンサーを主
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.4

30年もの間現場で汗をかいてきた刑事がコンプラ違反で異動になる。しかも今までの仕事内容とは無縁の音楽隊だった。
戸惑いながらも音楽に打ち込み、自身のこれまでの行動を反省し、大切なものに気づく。
仕事一
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江戸犯罪帳 黒い爪(1964年製作の映画)

3.2

山下耕作監督の初期作品で助監督は中島貞夫。当然主演の松方弘樹も若い。
3姉妹の水死体が上がった本所深川が舞台。
若き同心の正義感が変える疑問や疑惑。
加藤泰味のある構図が随所にあって、奥行きやローアン
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

こんなの高所恐怖症の自分には無理。
登ったら登った分降りなければならない。
実はそっちの方が怖かったりする。
足ガクガクブルブル。山は登るためにあるかもだがテレビ塔はどうだろうか。今は使われていないの
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.7

なかなか面白い。この皮肉の効き具合。
平等とは。男女の格差やビジュアルの良し悪し。格差社会のヒエラルキー。その逆転劇。
オープニングのH&Mとバレンシアガでクスッとさせられる。カールとヤヤのパート1の
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バービー(2023年製作の映画)

3.6

ピンクピンクピンク。ワーナーのロゴまでピンク仕様のこだわり。
フェミニズム映画だが男女で手を取って協力していこうという気概も感じない訳ではない。
バービーランドとリアルワールドで社会構造が逆転している
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パトリック(1978年製作の映画)

3.0

『サイコ2』や『リンク』のリチャード・フランクリン監督作品。
オープニングのキレた演出。パトリックの目から見える景色。よくもまあ息子が隣の部屋にいるのに母親も堂々と情事に耽ることが出来たもんだ。
そん
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.6

オープニングからロイヤルモノのコメディかと思いきやLGBTQを扱った作品だった。
ついにここまで来たかという設定で大丈夫なのかと心配になるがスタイルのいい2人というのもあってか見ていて不自然さはなかっ
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悪魔の街(1956年製作の映画)

3.3

鈴木清太郎名義の頃の鈴木清順監督の初期作品でゴリゴリのフィルム・ノワール。
後年の悪役イメージの強い河津清三郎が主演というのが時代を感じさせ、芦田伸介も全然下っ端で意外性があった。
大胆な脱走劇からラ
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東京ナイト(1967年製作の映画)

3.5

『二人の銀座』も好きだがこちらも好き。
和泉雅子と山内賢コンビもの。監督も同じく鍛冶昇。
オープニングがやはり良く映像と歌曲が堪らない。
京都の舞妓が家出して姉を探しにトラックに忍び込んで東京を目指す
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

久しぶりにIMAX体験してきた。
最高じゃないか。シリーズ7作目でPART1、2の2部作となったシリーズの集大成的な作品だった。
ぶっ飛んだ演出と世界を股にかけたその国々の美しい景観を堪能出来るのも本
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.3

実在したガブリエーレ・アモルト神父の戦いの一編。思い出される先日亡くなったウィリアム・フリードキン監督の元祖『エクソシスト』。本作はそちらをより攻撃的にした作品でアモルト神父役にラッセル・クロウが起用>>続きを読む

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