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ハッピー フィートの映画初心者のネタバレレビュー・内容・結末

ハッピー フィート(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

想像以上に楽しめましたね。アカデミー賞アニメ部門受賞作品。これはアカデミー賞会員にウケるわと思った。

ポスタービジュアルから、どうせ可愛いペンギンが歌って踊って思想性のない単なるエンタメ作品でしょ、ぐらいに思ってたのですがそれが良い意味で裏切られた。

序盤は歌えない踊りしかできない主人公の奮闘劇で、まぁ予想通り。このままヒロインと仲良くなり、次第に仲間も理解が受け入れられるような展開だろうなと思っていました。

この時点で主人公は成長して青年になっていますし、ポスタービジュアルの場面なんて一切ない。そこからまず裏切りはありました。

それが思ったより捕食者の描写が濃く、スリリング。ペンギンは陸の上では滑り、海では泳ぐ。思ったよりアクション的、スピーディーな映像にまず惹かれました。中盤の陸の疾走シーンは最高ですね(開始40分ぐらいのところ)。もちろん海で泳ぐシーンも良かったです。

そこから、魚不足の問題を投げかけ、一気に人間批判ムード。人間が生態系を犯してるという社会派な一面。そして、実写の人間が登場し、主人公が水族館に閉じ込められるなどポスタービジュアルから想像できない展開があり、思ったより大人も見れるようになってるやん!!と嬉しくなった

【総評】
歌と踊りで楽しませる薄い映画じゃなかった、良い意味で裏切られた。思想があり、社会派な一面も。そういった裏切りからアカデミー賞なのでしょう。思ったよりもアクションシーンも多くスリリングで良かった。

追記:
仲間から嫌われた存在が、仲間に説得するのでなく、居場所を変えて認められ、そして結果的に自分が元いた場所でも受け入れられるというのもお話として良かった
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