マトリ

ミツバチのささやきのマトリのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
4.7
スペイン内戦の直後
小さな村の公民館でフランケンシュタインの上映が始まる
キラキラした瞳で映画を見つめる子供達が可愛い

養蜂を営む父、切ない想いを秘めている母、おませなイサベルと純粋なアナの2人姉妹
そして小屋に隠れる脱走兵

アナの演技力が素晴らしかった
懐中時計の音を聴いた時の驚きの表情やフランケンシュタインと遭遇した時の口元の震え
小屋で父と遭遇した時に見せる怒りの表情には胸が苦しくなった
幼いながらに世の不条理を感じ取っていたんだろうな…

絵コンテが見たくなる程一コマ一コマが美しい
イサベルが指から出た血を唇に塗るシーンはドキッとした
蜂の巣に見立てた窓ガラスも印象的
名作と言われる古い映画にはピンと来ない事が多いけどこれは何度も観たくなる作品だと思いました
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