そう

ミツバチのささやきのそうのネタバレレビュー・内容・結末

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

これは寝る。眠気を含め体感する映画なのかなという感想。じんわりディゾルブやめい笑
ストーリーはわかるし伝えたいこともわかるんだけど、このテンポでこられると辛い。もう少し歳とってから見たら丁度良いかも。
フランケンシュタインや負傷兵よりイザベルの方が余程刺激的で、色気すら感じる。自分の血を唇に塗ったところはゾクゾクした。あそこまで悪戯っ子で…将来が思いやられる。死んだフリしてアナ騙してたけど、あそこで何故か「ああ、この子長く生きないな」って感じたんですよね。あの直感は何なんだろう。アナが大人になるまでに死んでる気がする。
毒キノコを悪魔と表現したり精霊が出てきたり、不気味な宗教絵画あったり、敬虔なクリスチャンの家の子にしか巻き起こらないことだったのかな。天使と悪魔でいうと無垢なアナが天使で悪戯好きのイザベルが悪魔か。
ママに精霊は良い子にとっては良い精霊、悪い子にとっては悪い精霊と教えられて、あの男を良い精霊だと信じたんだろうなあ。
逃亡中に見たフランケンシュタインはパパ役が扮してた?
謎の一軒家で発見した巨大な足跡は何だったんだって思うけど、足跡とかじゃなかったのかもしれないし、すっかりフランケンシュタインに影響受けてる子供にはそう見えただけかもしれない。大人の凝り固まった頭では理解できない次元にある作品ということで評価されてるのかな。子供の視点を持った作家は稀有な存在だし、実際いつの時代も評価されてる気がする。「何であの男のところに通ってたんだ?」と大人に詰問されてもちゃんと答えられないと思うし、そういう子供時代のもどかしさ悔しさがこういう映画を作らせるんだろうか。「あのときの答えはここにある、映画を見てくれ!」みたいな。
窓の装飾が蜂の巣紋様だったり家の中が蜂蜜色だったりするのはあの家を蜂の巣に、家族を蜂に見立ててるのか。考え出したらキリないけど、映画のテーマカラーをしっかり打ち出してるのは良かった。統一感が生まれるし芸術的。
原題に精霊って単語入ってるよね?
そう

そう