この映画は少ないものがあまりに多い。
セリフ。
音楽。
説明。
更に、主人公のアナが実は終始はっきりと大泣きしたり大笑いしたりしておらず、抑えられた感情表現だった。
にも関わらず、いやだからこそ圧倒的に伝わる。
彼女が、
どれだけ美しい世界をみたか。
どれだけ悲しかったか。
どれだけその世界を求めたのか。
彼女の真っ直ぐな瞳に、この世界に、野暮な説明等必要あるまい。
漫画を超え、小説を超え、音楽を超えた圧倒的エモーション。
これを映画と言わずになんて言う!!
私から解説できることがあるとしたら一言だけ。
本当の救いは、レールから外れた先にこそある。