中世ヨーロッパ的なところを舞台に、邪教の変態神父に捕らえられたマリアと、彼女を救おうとする夫のパン屋さんを描いたスペクタクル的なやーつ。
なんかこう、思ったより普通に胸糞悪い話でちょっと引きました。
冒頭から言葉通り死者に鞭打つ残酷シーンが観れるんですが、しかし全体にはグロもエロもわりと控えめで、スチュアート・ゴードンの名前に期待して観るとそこまでかなぁと思っちゃいますね。
その分(?)、ストーリーはしっかりしてはいるんだけど、しかしなんせ胸糞悪い。
変態神父さんみたいなのが牛耳ってる邪教の世で、教会がやりたい放題するために市民が犠牲になるという世界観がなかなか厭な感じですよね。
だからこそ主人公たちを応援したくはなるんだけど、そんな主人公たちも邪教徒なので「人を殺したらいけないわ」みたいな感じで敵に情けをかけるからイラッとします。その変態を殺せよ!と。
しかし変態野郎も童貞拗らせすぎてだんだんメンヘラになってくるのでキモいと思いつつもちょっとだけ共感しちゃうところもあってその辺は上手いなぁと思いました。
タイトルになってる悪魔の振り子は思ったよりショボかったけど、魔女ババアのキャラが強烈で、そこが一番印象に残りましたね。