びちょんくん

十戒のびちょんくんのレビュー・感想・評価

十戒(1956年製作の映画)
4.0
約4時間もあるし躊躇してたけど、おかんにおすすめされて観たらあっという間やった。おもしろかった!

チャールトン・ヘストン演じるモーセの漢っぷりよ。
王子してた頃見た目も行動もかっこよすぎてそりゃみんなモーセモーセ言うわ。ラメセスだけ髪型変なのは気になった。モーセに合わせてラメセスも普通の髪型にしたらいいのに…ひとりだけ辮髪やからグレたのかと思ってしまった。絶対違うけど。

モーセ最初全方向に完璧超人やったのに、出自知ってからの行動が無責任すぎてえぇぇぇぇ…ってなった。『自分が王になって民を解放する』ではあかんかったんか?育ての母親まで窮地に陥れることになっちゃってるし。しかも自分は結婚して子供と幸せにのんびり羊飼いとして暮らしてるしさ~~~。神と会った後のモーセ風貌変わりすぎてちょっとわろたけど、召使い殺してまで守ろうとしたネフェルタリのことも気にかけてあげて~~~。

でもモーセのことを守ろうとして召使い殺害したのか、自分の将来のことを考えて殺害したのかどっちだろ。どっちにしろ「手に入らないなら死ね」精神のネフェルタリめちゃくちゃ好き。
結構言ってることその場その場でめちゃくちゃやけど、モーセ妻子を助けてたしモーセのことは本当に愛してたんやろな…結末悲し。

クライマックスの戦車突撃と海割れ、凄い迫力!
約70年前の映画の迫力とは思えん。そんなにおるん?!ってくらい戦車突撃してた。あれCGじゃないんよね…凄いなぁ。

生まれてからずっと誰かに命令され続けてきたのなら、自由って難しいな。モーセに従って、モーセが帰ってこなかったらあの気持ち悪い提督?に従って、結局誰かに従わないと生きていけないのかと思うとうーん…。従うというか声の大きい人の言う通りにする、みたいな。
自分で考えて自分で行動する、って難しいな~~と改めて思った。あと自由っていう概念も難しいね。

豪華絢爛な服やセット、映像に感動したり圧倒されたりしたけど、一番びっくりしたのは騒いでる民衆に向かって神の直筆十戒入り石板投げつける場面。え、神から貰った石板を投げて爆発させてもいいんや…。雷?が刻んだだけで直筆じゃないからセーフ扱いなのかしら。
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