サーフ

十戒のサーフのレビュー・感想・評価

十戒(1956年製作の映画)
4.3
なっっが!!!今まで見た映画だと恐らく「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版」が一番長いけどその次位に長いかも。

ヘブライ人がエジプトの奴隷として扱われていた時代、エジプト人はヘブライ人から"救世主"が誕生するのを恐れ、ヘブライ人の長男を全て抹殺する命令が出されていた。
その状況下で1人のヘブライ人女性が幼児を助ける為に籠に入れて川に流し、運よくエジプト王女に拾われ育てられる事に。
幼児はすくすくと育ち立派な青年"モーセ"となっていく。だがある日、王子ラメセスに出生の秘密を知られてしまいモーセは追放されてしまう。
放浪の旅の中でモーセは"神の声"を聴き、その声に導かれエジプトへと舞い戻っていく…と言うのが大まかなストーリー。

4時間弱に渡るスペクタクル超大作映画。画面に登場する人の数にまず圧倒される。エキストラの数だけも万は軽くいくんじゃないかと思う程の人の数。CGの無い時代にこれは凄すぎ。でもこういった超スペクタクル映画だからこそ人が多ければ多い程ストーリーに説得力も生まれている気がする。
セットもとんでもなくデカい。単純に人の大きさに対して建造物がこの大きさってとんでもない金額掛かってるだろこれ。今の時代1本の映画にこれだけお金と人間を投入する事は不可能でしょ…。

自分が無宗教なので旧約聖書に関しては完全に門外漢。なのでこの「十戒」も見る前は小難しい内容なのかと思えばストーリー自体は分かりやすい。
まずモーセの「出生に秘密を抱えながらもエジプトの王子に、そしてそこから自分が何者か知り追われる身に」というのが王道を征く設定で取っつきやすい。
この段階で全てを剥奪されたモーセが如何にして海割りまで行くのかがかなり気になってた。

その肝心の「海割りシーン」もCGが無い時代の中であのクオリティの映像表現は凄い。見ていても「神の力」の壮大さを感じとれる出来。ただ民衆があんな「神の力」としか思えない光景を目の当たりにしても尚、堕落に落ちるって人間ってやっぱ愚かな生き物…と思っちゃった。そらモーセも激おこしますわ。

モーセ以外のモーセに深い愛を抱いていたネフェルタリやモーセの逆張りして民衆をかき乱すデーサンなどストーリーの中で良いキャラしてる人多かった。

後どうでも良い事だけどモーセが持ってた十戒の石板、びっくりドンキーのメニュー表にしか見えなかった…。チーズバーグディッシュ食べたくなっちゃった…。
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