ナイトリッチ

善き人のためのソナタのナイトリッチのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
5.0
★東ドイツの秘密警察が、ある劇作家を監視している。革命の尻尾を掴もうと盗聴する中、彼らの生活が聞こえてくる。

◯本当にこの東西ドイツの状態、現実だったんだから、何よりも恐ろしいわ

◯イェルスカの死は無駄ではなく、物語の根源にずっとあるの、切ない

◯太陽が西に行ったら…のジョークで凍り付くシーン、怖、、、

◯こんなに怖い「君の名前は?」があるか?

◯機械みたいに淡々としていて、THE 公務員として描かれてる大尉がきちんと芸術を愛する心を持っているの、良いな

◯大臣の気持ち悪さが天元突破してる

◯ヒトラーの独裁政治は終わったのに、東西に分かれたままずっと緊張状態が終わらないの、きつい

◯クリスタが裏切ったように感じてしまうけど、でも自分だったらって考えてしまうし、自白しなかったとしてクリスタはどういう運命を辿っていたのか考えると何も言えない。戦争はクソの価値もない

◯関わった役人の名前も全部公開されるの、怖いな。自分の家族を死に追いやった人間が誰か特定できるわけだよね

◯自分は監視されていたって知ってから、タイプライターを動かした人物が誰なのか察するところ、泣いてしまう

◯ベルリンの壁崩壊が割と最近なの、マジで恐ろしい

◯直接お礼を言わずに「HGW XX7に捧ぐ」の本で返すのも、「私のための本だ」って言う大尉ももう、もう……。

◯「この曲を聴いた人は、本当に真剣に聴いた人は、決して悪人でいることはできない」善き人のためのソナタを聴いて、涙を流してから、大尉はもう悪人でいることはできなくなって…っていうのが沁みる

◯仕事中の大尉からは伺えなかったけど、本当は芸術をきちんと愛する心のある人だったと思うんだよな

◯『善き人のためのソナタ』、ドイツの作曲家のクラシック曲なのかなあと思ったら、この映画のために作られたサウンドトラックだったのね