善き人のためのソナタの作品情報・感想・評価

「善き人のためのソナタ」に投稿された感想・評価

mei

meiの感想・評価

4.4
ヴィーズナーの淡々とした生活や表情を「静」と捉えたとしたら、ドライマンの人や執筆活動に対する真っ直ぐな想い、愛情が「動」に感じられ、その対比が良かった

最後の本を見つけ、戻ってくるシーン、台詞すべてよかった

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
劇作家は主人公によって一応守られたのか…でも恋人が自殺したのは主人公の責任もある気がする。主人公がタイプライターを回収したあたりの情報錯綜が面白い。
主人公のおっさんはほとんど表情変えないし何考えてるかわかりづらいんだけど見応えある顔。出てくるおっさんたちの顔全部味があったし、劇作家の恋人も綺麗だった。
最初のうちは他人の生活をのぞき見するような悪いワクワク感あって、「プレゼントを開けたあとセックスする」って打ち込んだりするの見て笑ってた。主人公が劇作家と恋人を盗聴した後に売春婦呼ぶの受けた。あんな顔して興奮してたらしい。
東ドイツ国家保安省のある一人の中年の役人が主人公。優秀で国家に対する強い忠誠心のある彼が、反体制的な劇作家とその仲間たちの言動を監視するうちに次第に変化してく話。
torso

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4.3
1980年代の東ドイツ、シュタージのエージェントと芸術家の話。

全く正反対の主義思想立場の2人が、音楽や演劇、芸術を媒介に近づいていく。
直接会って話すことはなくとも、2人は互いを理解する。権力や社会、時代に、それぞれの方法で対抗した。その結果とは言えないかもしれないけど、ベルリンの壁は崩壊した。

芸術作品の領域だと思います。

ヴィースラーの表情一つ一つに痺れる…

また観ます。
lion

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4.0
淡々と静かーな映画。
眠気を我慢したラストは感動。
bb

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4.0
この映画の良さはラストシーンに詰まっていますよね。
ヴィーズナーもドライマンも自分の存在を現さずに、でも互いに見守り合っている。
人間ってやっぱりいいことをしたらどこかで報われて欲しいというか、少なからず相手に知って欲しいという心がどこかにあると思うんです。
ヴィーズナーはそれを一切出さないから、見ている方としては「くぅーー!」となるんですが、やっぱり報われたと知った時の笑顔を見たらに充足感に包まれました。
ベルリンの壁崩壊前、社会主義下の東ドイツ国家保安局(シュタージ)諜報員の話。
何もかも筒抜けな監視社会が怖すぎる。あのドイツで、たった30年くらい前に実際に行われていたかと思うと震える。

諜報活動・反体制活動どちらも細かく描かれていて面白かったし感心した。
シュタージ資料館行ってみたい。
みつ

みつの感想・評価

4.2
ヴィーズナーが、盗聴越しにドライマンの弾く「善き人のためのソナタ」を聴いて涙を流すシーンが好き。


最後に、ドライマンがヴィーズナーに捧げた本「善き人のためのソナタ」をヴィーズナーが本屋で買うシーンは心に響いた。美しいシーン。
Tom

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4.2

このレビューはネタバレを含みます

おっさんがヘッドホンつけて盗聴してる話。&ストーカー日記。

東西冷戦下の1984年東ベルリン。
反体制の疑いがかかった作家を監視・盗聴する国家保安省のヴィースラー大尉が、次第に盗聴相手の生き方に引き込まれていく。
ヴィースラーの出番は半分以上盗聴シーンなのだが、これがなかなか面白い。監視している対象がだんだん気になっていき、ついには自ら介入してしまうという、ヴィースラーが人間らしくなってゆく過程が面白かった。
ただ、冒頭では取り調べの権威扱いで冷血漢の雰囲気が強かったヴィースラーが、こうも簡単に情にほだされ影響されてしまうのだろうかと少し違和感。
ラストはある程度予想できたが、
ヴィースラーの想いはちゃんと伝わっていたんだなぁと温かい気持ちになった。
冷戦終結後、個人の監視記録を記念資料館で読ませるってアリなんだろうか...。
邦題の「善き人のためのソナタ」は話の本筋ではないんだけれど、随所で重要になるキーワードなのでこの邦題はgood.
学校の授業で見た気がします

とってもつまんなかった
芸術は国境を越え、偏見や差別さえも打ち砕く。
長く途中退屈なシーンもあるが、最後のシーンで素晴らしい映画であることを思い知らされる。本当にいい作品に出会えた。
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