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善き人のためのソナタのpideのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.7
名作だ!
会社の上司にDVDを借りて観たんだけど観る前は難しそうだなぁ〜と思っていた。
けどそんな事はない。
東ドイツの話。
社会主義のこの国。そこでは国家による反体制派に対する圧力が激しさを増していた。
そんな中、国家保安省のヴィースラー大尉はある反体制派の劇作家の家に盗聴器を仕掛けそして24時間体制で盗聴、監視を続けるという気が遠くなるような任務を受ける。
ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓っている為淡々と仕事を行なっていく。
ここで思った。社会主義の奥深い所までは僕も知らないがこれだけの管理化に置かれている国家。結構頻繁に当たり前の様に盗聴や盗撮が行われていたんじゃないか、ということだ。
十分にありえると思う。

この映画では東の情報を西に与える疑いがあるこの劇作家に対する監視である。この辺り時代を感じる。ベルリンの壁がまだあった頃だ。

そして最後の本屋さんでの一場面が感動する。
「私の為の本だ」
うん、うん。まさにその通り!
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