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善き人のためのソナタのYNKOのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.6
文句なしに大好きな作品。

国家に忠実で真面目なヴィースラー大尉が、劇作家ドライマンの監視を通じて人間らしく変化していく話。

主人公は終始笑顔を見せることもなくむっつり顔なのだけど、監視が進むにつれ、心の揺れ、迷い、嫉妬、優しさが、ちょっとずつ表れてくる。最初は冷徹な役人さんだったのが、だんだんかわいいおっちゃんに見えてくる。

人って、他人の人間臭さに一番惹かれるんじゃないかな、と、そんなことも考えた。

ラストは実に映画らしい、きれいなオチがついてくる。ちょっと現実離れしているけれど、あぁ、報われてよかったなぁ~と素直に泣ける。

原題はDas Leben der Anderen(他人の人生)とのこと。なるほど。原題も邦題も、どちらも素敵。
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