ぺんじん

フランケンシュタインの花嫁のぺんじんのレビュー・感想・評価

4.2
物語のプロローグでなんと原作者のメアリー・シェリー、夫のパーシー・シェリー、友人のバイロンが出てくるというメタ構造に驚き。そのメアリー・シェリーの口から実は『フランケンシュタイン』には続編があるという話から物語は始まってゆく。前作ではどちらかというと怪物の凶暴性に焦点が当たっていたけど、今作では怪物が簡単な言語を習得するなど、怪物でありながらも自分の中の人間性に目覚めていくという何とも悲哀に溢れた映画になっている。また作品中に磔、羊、パンとブドウが出てくるなど、キリスト教なイメージが多く出てきているのも印象的。怪物という原罪を背負った受難者としての「フランケンシュタインの怪物」という側面もあり、ラストも含めて何とも切ない…。

タイトルになっている「フランケンシュタインの花嫁」は終盤になってようやく登場するのだけど、そのアフロのような髪型もあってインパクト十分!モンスター作品という枠組みに収まらない、怪物と人間を巡るドラマに最後まで目が離せない!

https://movietoybox.com/archives/2024/03/13/3724/
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