カーネル

ロストパラダイス・イン・トーキョーのカーネルのレビュー・感想・評価

3.5
やっと鑑賞出来た。SKIPシティの話題に接する度に思い出していたので。
白石和彌監督の長編デビュー作。
終盤にチラリと出た監督本人が、まぁ若くて可愛い事!

2010年当時このテーマはまだ少なかっただろうか。その後いくつかの映画で取り上げられているが、扉を開け放つとこの難しさは変わっていないように思う。
『岬の兄妹』を思い出す人も多いだろう。

白石監督は今でこそ大バジェットの監督だが、今作の様なこじんまりした映画も、また見せて欲しい。

映像は古さを感じさせない。
部屋の窓から差し込む光に、
雪虫の様に舞うホコリが刹那くて好きだ。
空き地でのダンスシーンには笑ったが、その後にあったゴミ燃しシーンで、幸せ時間の短さを感じさせた。
小笠原諸島のくだりには正直、
はぁ?でしたが、ホッとしたのも事実。

コバカツはこの頃はまだ可愛い!
『凶悪』のコバカツのイメージが好きなのですが、これもアリだと!
最近股関節の治療で活動休止になってしまって心配である。早い復帰を望む。
内田慈はこの頃からいい雰囲気を醸し出せるんだなぁ。上手いと思う。
そして何よりウダタカキ。
私は若松組として見ているが、そのせいなのか最近見かけず淋しい限り。今作では本当に好演している。
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