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ロストパラダイス・イン・トーキョーのodorukazuのレビュー・感想・評価

4.0
白石監督の名前が目にとまり観賞しました。
今作が長編映画デビュー作品らしいです。
素直に見入ってしまうし温かい気持ちになる良い映画でした。

知的障害がある兄と暮らす主人公の幹夫。兄の性処理のためデリヘルを呼ぶそこにきた地下アイドルでもあるマリンちゃん、この三人の共同生活がはじまる。肩身が狭く居心地がいいとは言えない世の中、三人だけのアイランドを目指す。。

親も亡くなり兄の実夫は障がい者で家族は二人きり、会社はブラック。どうしようもなく生きづらい世の中で、マリンちゃんはとても優しい。居場所がないんだったら自分で作ればいいと風俗でお金を稼いで自分たちのアイランドを作ればいいと寄り添ってくれる。
障がい者であるが故に誤解され事件を起こしてしまった兄、外にでると落書きもしてしまう。
でも実夫らしく生きれる場所があると言ってくれる。
このやさしさがとてもジーンときて心に染みました。

ありのままで自分たちの居場所を見つけられそうなラストも良かった。

それと白石監督もちょい役で出演されてましたね。バイオレンスが無い作品もいけますね。
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