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マイ・ブラザーのsのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ブラザー(2009年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます


「僕は再び生きれるか」

まず印象的だったのは手紙。
この手紙はいつ開けるかで違った印象になる。

サムが妻グレースに宛てた手紙
これを読んでいる頃、僕は死んでいるだろう。
人生で確かなことはない。
一つだけ確かなのは、僕が君と子ども達を愛しているということだ。僕が確かなのはそれだけなんだ。

サムの葬式が終わった後もこの手紙を読むことはなかった(多分サムが死んだ事に実感が持てないから手紙すら読めない)妻だったが、サムがとうとう自分に銃を突きつけたことで2度目の死(精神的な死)に直面したからこそ手紙を開けたのかなと思った。
''確かなのは家族への愛''という想いに愛で応えたグレース「私はあなたを16の時から愛してるのよ」その言葉に愛を感じたし、その言葉を聞いて涙を流すサムの気持ちを考えたら泣かずにはいられなかった。

次に印象的だったのはやはり兄弟。
「子供の頃溺れてね…君のパパが助けてくれた」とトミーがサムの子供たちに話すシーンと銃で自殺しようとした後にサムがトミーに「溺れてるんだよ…」と言う言葉。弟トミーに助けてほしいというサムの心の叫びにも聞こえた。

トビーマグワイアの虚無感のある表情だったり怒りだったり目の感じが凄まじかった。
娘たちの不安を感じ取る表情や姉の泣かないように我慢するところなどとにかく凄った。

サムだけでなく家族や周りみんなの苦悩が描かれているので凄く苦しくなった。
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