ツクツクボーシ

1000日のアンのツクツクボーシのレビュー・感想・評価

1000日のアン(1969年製作の映画)
3.6
長い…。アン・ブーリンについてなんもしらなんで、多少予習して臨んだ。

なんとまあ…人形みたいなヴィジョルドであること。そして我が儘で困りものだがどこか愛嬌もあるヘンリー八世。人間的弱さを出すタイプ。(この映画では)王でもこのシチュエーションだと愛を懇願する立場的なのね。冷え込んだ結婚生活からアンを無理矢理フィアンセと引き離して愛人→王妃に。アンの変節というか、権力の味を覚えた感じのアッサリ鞍替え感が怖いよ…。といって他に選択肢もないのがね。アンの意志は今も生き続ける。

演出はもったり。シネスコなのに構図はアップ多用で時にテレビドラマみたい。それでも終盤の演技合戦は大変見応えあり。衣装デザインはオスカーとっただけあって、目の覚めるようなドレスの青が印象的だ。総じてややもったいない感じも残る。
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