評価:71点。
元々はフォックスが復讐者、バトラーが検事補を演じる予定だったが、双方が互いの役に惚れ込んで入れ替えた。
撮影の裏話で言うと、フランク・ダラボンが元々監督する予定だったものの脚本内容に納得がいかず降板している。オチの評判が悪い本作だが、ダラボンが監督していたら恐らく失速感もなく多くの人にとって納得の行く仕上がりだったはず。
実は、バトラーの食べたステーキをマンハッタンで食べたことがあり、あの時に骨と記念写真撮っておけば良かったと思ってる。
ペンシルベニア州フィラデルフィアが舞台の復讐劇。
ジェラルド・バトラーの妻子が2人組にレイプ・殺害される。犯人たちはすぐに捕まるが、ジェイミー・フォックス演じる野心家の検事補は勝訴率のために司法取引を提案して、主犯の方が数年で出所する。
だが、怒らせた男がまずかった。300人でペルシア軍に立ち向かい、ヴァン・ヘルシングを殺し、17歳の少年に操られる最強の死刑囚の顔を持ち、そしてララ・クロフトの元相棒でもあるバトラーだからだ。本作に至っては筋肉とパワーで戦ってきた従来のスタイルではなく、知力と用意周到な計画による"より面倒"な戦術を駆使する。
妻子の事件や裁判に関与した全ての者に復讐を開始し、その攻撃はやがて司法そのものに向く。刑務所に入れられてもなぜか復讐は続き、自ら司法取引を提示したりと嘲笑うかのように振る舞う。
復讐は意外な形で幕を閉じるが、それが正解だと思う人もいれば、映画なんだから・・・と納得いかない人もいるだろう。