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青い春のAIのレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
4.4
高校生という大人になる事を強いられる時期、色んな感情。
もどかしさ、渇望、フワフワした気持ち、寂しさ。感情に振り回される。
虚無感から刺激を求める、感情が浮遊する危なげな時を、"高校生" "若さ"に守られている

学校は檻のような、虫籠のような閉鎖的で苦しいところだ、
青木の「俺も連れて行ってくれよ」という言葉には全ての感情が込められている。青木はもがいた。
どこにも行けない僕ら、連れて行って欲しい。行きたい、生きたいんだ。
「花は枯れるもんじゃない。咲くものです」
青木の命は咲いた。青木は生きる為に走った。
生き抜いて、咲き乱れた。
若さは美しい。そして若さは残酷だ。

私は学校の先生から似た様な言葉を聞いた。
「時間は過ぎるものではない、伸びるものだ」
17歳の私には必要な言葉だった。
常に焦っている様な、何かに追われている様な、若さに縛られた今の私にはグッと来る言葉だった。
今は学校で将来を求められる。将来を決めなくちゃいけない。今までは今を求めて生きてきた。
「なにかにならなきゃいけない」
という疑問だらけの不安定な時を過ごすこの時、出会えたことが嬉しい。
やっぱり出会うべき時に出会いはある

でも、"大人"になった時には、"多感" "年頃"で片付けてしまうのかな。悲しい言葉だよねー、

そして松田龍平、美の暴力!!!
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