ひさと

青い春のひさとのレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
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序盤、絡んできた男に対し、九絛は鼻を掴む、離せよオラ。と鼻を掴まれた男は言う。掴まれているためその男は鼻声で話す。男の鼻を折る、くの字に。九絛だけに。と序盤から飛ばしている。(文字にすると意味が分からない。)
クローズ等の喧嘩1本でバチバチと頂点を目指していくような映画とは違って、高校3年生、卒業を控えるも将来は何をするのか決まっていない。また進学ができないほどに授業にでていない。そんな者たちの倦怠感が満ち満ちている映像は不思議な空気感だ。言葉選び、間。九絛という謎の深い存在を軸に学生達のもごもごとした心情が溢れ出す。青い春。青い空、青い心。彼らの熱を帯びた感情を強調するかのような青。
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