Nobusaka

海外特派員のNobusakaのレビュー・感想・評価

海外特派員(1940年製作の映画)
3.7
モノクロである事を途中から意識しなくなる。
ヒッチコックは観客の想像力で色彩を補う事をやったんじゃないか?
雨の中、殺人が行われるシーンのモンタージュ風なカット割、同じく傘が大量に並んでいる絵を効果的に使い、車や飛行機の窓から見える風景も、場面によっては単なるスクリーンプロセスには見えなかったりするので、従来と違う技巧を使っているのかも知れない。
50年代風ピカレスクロマンにヒッチコック流の甘い演出が良いバランスで成り立っていると思う。
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